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2009年9月11日更新

日本テレビ

閉ざされた裁判所組織の内情をリポート

 9月13日放送、日本テレビ系「ドキュメント'09 法服の枷・沈黙を破った裁判官たち」(深夜0:50=中京テレビ制作)では、閉ざされた裁判所組織の内情を浮き彫りにする。元裁判官・福島重雄さんらへの取材に当たった笠井千晶ディレクター(以下、D)に話を聞いた。

 「裁判所という大きな組織、その中で出世を重ねるには、上司に気に入られなければならない。幾つかの事件では、真実は消え、被告人は泣いた」。これは福島さんが現役時代に書いた日記だ。「以前から裁判官の本音を聞きたい」と願ってきた笠井Dは「日記には裁判官の世界に渦巻くえたいの知れない‘威圧感’や‘しがらみ’が生々しく描かれていました。それを初めて見た衝撃こそが番組制作の大きな原動力となりました」と企画意図を語る。

 福島さんは札幌地裁裁判長だった1973年、長沼ナイキ基地訴訟の一審判決で自衛隊の憲法9条違反を史上初めて認定。判決後、裁判長の座を追われ、地方の家裁で裁判官人生を終えた。笠井Dは現在、富山で弁護士をする福島さんにインタビューを試みた。

 第一声が「あまり思い出したくない」だったこともあり、当初は緊張関係の中で取材が続いたが、何度も富山へ足を運び、信頼を築いた。「長沼ナイキ訴訟の当時の心情を、福島さんは以前、墓場まで持っていくと公言していたそうです。なぜ今、語ったかは明かされませんでしたが、貴重な証言を得られたことに感謝しています」

「裁判員制度が始まった今こそ、従来の‘職業裁判官の世界’を見詰め直すのに絶好の機会」。そんな思いにも突き動かされての取材だった。「純粋に真実を見極めようと努め、法と良心にのみ基づいて判決するということが決して簡単ではないことを、視聴者に感じてもらえたら」と笠井Dは語った。

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