武将ブームの先駆者!大河ドラマ特集

~やっぱり大河は面白い~泉麻人さん×松村邦洋さん対談 テレビコラムニスト・泉麻人さんと、大河ドラマをこよなく愛する松村邦洋さんがガチンコトーク! 大河ドラマ黎明期から現在に至るまで、大河ドラマがどのように変化を遂げていったのかを、当時の時代背景を踏まえ、たっぷりと語っていただきました。‘通’な二人から見た、大河ドラマのみどころとは?

武将ブームには‘韓流’の影響が!?

――戦国ゲームが発端となり、近頃、巷では‘武将ブーム’が巻き起こっていますが、このブームについて、お二人はどうお考えですか?

松村 「‘歴女(歴史好きな女子)’ってやつですね!? 正直、実際の人物がかなり美化された、アニメタッチの武将を見て、『キャー!カッコイイ』って盛り上がるのはどうかなと思うんです。ただ、きっかけは何であれ、歴史に興味を持ってもらえるのはうれしい。だって歴史好きの女性が増える=僕にとっては、女性との共通の話題が増えるってことですから!」

 「僕は、韓流のほうからもファンが流れてきている気がするんですよ。『朱蒙(チュモン)』とか『宮廷女官チャングムの誓い』とか、韓国の歴史ドラマを見た女性ファンが、和製の時代劇に目を向けたんじゃないですかね。そして日本の大河ドラマを見たら、出演者がイケメン揃いで、思わずハマっちゃった(笑)」

松村 「なるほど! 今放送されている『天地人』も、主役の妻夫木くんだけじゃなく、上杉影虎役の玉山鉄二くんとかもカッコかったですしね」

――大河ドラマの一番の魅力はどこですか?

松村 「やっぱり、歴史上の人物の一生を1年でまとめて見られるってことですね。それから、今話題の‘世襲’じゃないですけど、劇中で将軍が代わるように、役者さんも親から子へとバトンが渡されている。例えば、『太閤記』('65年)で豊臣秀吉役を演じた緒形拳さんの息子・緒形直人さんが、『信長』('92年)で主役の織田信長を演じたり、『独眼竜正宗』('87年)で伊達政宗を演じた渡辺謙さんの娘・杏さんが、『天地人』('09年)でその政宗の正室を演じたり。大河ドラマを長年見ているファンからすると、そういう親子2代にわたる活躍なんかも、おもしろさの一つなんです」

 「若いときお姫様役をやっていた人が、年齢を重ねてから将軍の正室を演じたり、ひとりの俳優が成長していく様子を見られるのも、大河ドラマならではの魅力だと思いますよ」