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スポーツの祭典・北京オリンピック特集

注目選手

谷亮子
【日本・柔道女子48キロ級】

「ママでも金」・・・実現なるか?

谷亮子

16歳で初出場した92年バルセロナ大会、続く96年アトランタ大会で銀メダル。「最低でも金、最高でも金」のキャッチフレーズで臨んだ00年シドニー大会でついに悲願の金メダルを獲得し、結婚後初の五輪だった前回アテネでも「田村で金、谷でも金」の公約を果たす。そして迎えた北京で谷が掲げた目標は「ママでも金」だ。出産後初の五輪で日本女子初の3連覇に挑む。

05年春から出産と育児のため実戦を離れたが、昨年春に復帰。国内選考会では敗れたが、実績を買われて出場した世界選手権で見事に優勝した。ここ一番の集中力と勝負強さが並外れている。現在、世界の流れは、組み合って一本を狙う「柔道」とは異なり、ほかの格闘技の要素も取り入れたポイントを奪い合う「JUDO」へ傾いているが、谷はそれに対応できているのも強みだ。常に一本を意識しつつ、難しいようならポイント狙いに切り替える冷静さ、臨機応変な試合運びを可能にする経験と技術がある。

北京では柔道競技初日に谷が登場する。世界選手権決勝を争ったヤネト・ベルモイ(キューバ)、アテネの銀メダリスト、フレデリク・ショシネ(フランス)らとの戦を制し、日本選手団全体を勢いに乗せる「ママでも金」を実現するか。


競技名 【柔道】

柔道は日本にとって、常にメダルラッシュが期待される競技。前回アテネでは男女各7階級中、男子4個(金3、銀1)、女子6個(金5、銀1)のメダルを獲得し、期待に応えた。今大会はアテネと同じく軽い階級から順に行われ、男子の初日は60キロ級の平岡拓晃が登場する。5月末に痛めた左ヒザの回復具合が気になるが、今年2月のフランス国際などを制し、五輪3連覇中だった野村忠宏との代表争いに競り勝った実力と勢いは本物だ。一方、女子の先陣を切るのは、48キロ級の谷亮子。05年春以降、出産&育児のため試合から遠ざかったが、昨年春に実戦復帰し、世界選手権で金メダルを獲得。大舞台での集中力、勝負強さは並ぶ者がいない。「ママでも金」、そして五輪3連覇を達成する可能性は高い。

ほか、男子は連覇がかかる内柴正人(66キロ級)、前回銀メダルに終わった雪辱を期す泉浩(90キロ級)、アテネでは100キロ超級で優勝し、今大会は本来の100キロ級で出場する鈴木桂治、激戦の代表争いを制した石井慧(100キロ超級)、女子は前回金メダルの谷本歩実(63キロ級)、塚田真希(78キロ超級)らが有力なメダル候補。他国のライバルたちから厳しくマークされるだろうが、本家の真価を世界に示してほしい。