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スポーツの祭典・北京オリンピック特集

注目選手

冨田洋之
【日本・体操男子団体ほか】

3大会連続表彰台の実績を誇る、世界屈指のオールラウンダー

団体のタイトル防衛を最大の目標とする日本男子体操。チームのエースは、手足の先まで神経が行き届いた美しい演技で見る者を魅了する冨田洋之。03年世界選手権個人総合3位、05年優勝、06年2位と、3大会連続表彰台の実績を誇る、世界屈指のオールラウンダーだ。昨年は肩や腰の負傷もあって精彩を欠き、世界選手権では鉄棒から落下、個人総合12位に沈んだ。しかし今季の代表選考レースを通してきっちり調子を上げ、最終選考会では1日目は床、2日目はあん馬以外の5種目(全6種目)で15点台をマーク。残る1種目も14点台と、抜群の安定した演技を見せた。

技が高度になり、また団体戦決勝のルールが6-3-3制(各種目6人中3人が演技し、3人の得点を加算する方式)であるため、各種目まんべんなく強い選手は減った。そのなかにあって冨田の万能ぶりは際立つ。おそらく、団体決勝ではほとんどの種目に出場し、高得点をたたき出すだろう。まさしくチームの命運を握る大黒柱が冨田だが、そんな重圧を感じさせない演技をするだろう。また、それだけの精神力も備えている。団体、個人総合、そして平行棒、つり輪、鉄棒の種目別など・・・、熱い闘志を内に秘めて複数のメダルをつかみ取ってほしい。

競技名 【体操】

体操は男女団体総合、男女個人総合、男子種目別が実施される。順位は五輪では初となる新採点方式で、技の難しさなど構成内容を評価するAスコアと、演技の美しさ、完成度を評価するBスコアの合計で得点が決まる。16点台が種目別メダルの目安になる。注目は、前回アテネ大会で日本が28年ぶりに金メダルを勝ち取った男子団体。今回の日本チームも、前回優勝メンバーの冨田洋之と鹿島丈博、19歳で代表入りした内村航平、跳馬と床のスペシャリスト沖口誠らと、確実にメダルが狙える布陣がそろった。実力では世界選手権3連覇中の開催国・中国がリードしているが、地の利がある一方、のしかかるプレッシャーも重い。新採点方式は高難度の技で加点を稼げる半面、落下の減点も大きいため、日本が確実な演技を披露すれば、中国を上回る可能性はある。

個人総合は、05年世界選手権王者の冨田が有力なメダル候補。種目別では鹿島のあん馬、沖口の跳馬などに期待。日本が3大会ぶりに出場する女子団体は、07年世界選手権Vのアメリカ、僅差の2位だった中国を、ルーマニアが追う展開か。個人総合はショーン・ジョンソン(アメリカ)、ステリアナ・ニストル(ルーマニア)らの争い。