2008年下半期ブレイクするのは誰? 次世代お笑い芸人特集

狩野英孝インタビュー

その2:イケメンキャラで大ブレイク!

―― 苦悩の期間を経てたどりついたイケメンのネタは、今テレビで見るものと同じものですか?

はい、まったく変わらないですね。多少変わったとしたら、紺のスーツが白いスーツになったぐらいです。

―― 最初からこのキャラクターは完成していたのですね。では、人気に火がついてきたのはいつ頃から?

白いスーツになってからですね。オーディションには自信のあるネタを持っていくんですよ。その頃の僕の"自信ネタ"は『自動車教習所』というもので、「キミ仮免で、僕イケメン!」ってヤツです。そのネタで、コンテストやライブのオーディションは合格できたのですが、テレビ番組はどうしても受からなくて。

狩野英孝

ある日『爆笑レッドカーペット』のオーディションがあって、そこにも『自動車教習所』のネタを持っていきました。会場で審査員を見たら、これまでにも何度か僕を落としている方だったんです。だから「同じネタで落とされたんだから、受かるわけないじゃん」って思ったんですが、ほかに自信のあるネタもないのでそのままステージに立ったんです。そしたら、その時はすごくウケちゃって・・・。審査の雰囲気もよかったんですよね。

あとでその方に聞いたら、「以前よりもキャラがわかりやすくなった」って評価してくれて。ネタはほぼ同じなので、違うところといったら紺のスーツを白いスーツにしたことくらいなんですよ(笑)。その『爆笑レッドカーペット』出演が、初めてゴールデンタイムでネタを見せることができた番組です。そこから、トントントンとほかの番組にも出られるようになって、今に続いています。

―― 衣装だけで、そんなにイメージって変わるのですね。

そうなんですよ。僕と近い芸人でいうと髭男爵さんも同じような感じらしいです。昔の髭男爵は、今より質素な格好で(笑)。それが衣装にお金かけた! って今の衣装に替わったとたんにブレイクしましたね。

―― 今の白いスーツに替えた理由は?

狩野英孝

それまで着ていた紺のスーツは、実は、成人式用におばあちゃんが買ってくれたものだったんです。イケメンキャラを思いついて、衣装はスーツと決めましたが、貧乏なので新しいスーツは買えない。それで押し入れにしまっていた成人式用のスーツに無理矢理バラを刺してしたんです。

しばらくはそのスーツを着ていたのですが、さすがに衣装がそれだけっていうのもなあってことで、同じ事務所の先輩に相談したら、芸人さんやアーティストのスーツを作っているお店を紹介してくれて。その店はオーダーメイドのお店で、店に入ると何千という生地があって、そこで気に入った生地を見つけて作ったのが今のこの白いスーツです。

―― ちなみに、白いスーツはおいくらだったんですか?

ベストもつけて48000円(笑)。オーダーメイドにしては安かったですね。でも、当時の僕には高い買い物でしたけど・・・。

―― 白いスーツになってから、確かに印象がいいですよ。

新しい衣装を作るということで、芸人としての気持ちも切り替わったのかもしれませんね。白いスーツを着るときに、自分のなかでもスイッチが入ったような感じで・・・。キャラを演じやすくなった印象もあります。ネタで笑いが取れるようになって自信もつきましたね。