七瀬ふたたび
10月9日(木)スタート NHK総合 毎週木曜 後8:00~8:45
【出演者】 蓮佛美沙子/塩谷瞬/水野美紀/柳原可奈子/郭智博/載寧龍二/北村総一朗/小日向文世/市川亀治郎ほか
筒井康隆の超能力サスペンスを時代設定を現代に変えてドラマ化!!
筒井康隆の代表的な傑作のひとつであり、1979年には少年ドラマシリーズとしても人気を博した超能力サスペンス「七瀬ふたたび」を時代設定を現代に移し変えてドラマ化する。緊張感あふれるサスペンスに加え、青春の孤独、仲間たちとの絆、超能力を持つがゆえに実らぬ恋、そして‘社会はなぜ異端を排除しようとするのか’という普遍的テーマへと迫るエンターテインメントだ。
ストーリー
火田七瀬(蓮佛美沙子)は、交通事故に遭い臨終間近の母・静子(中村久美)の心の声から、父・精一郎(小日向文世)が生きているらしいと知り、衝撃を受ける。母の葬儀の日、漁藤子(水野美紀)が弔問に訪れ、七瀬は生前の父の謎を感じる。テレパスに目覚めた七瀬だが、幼なじみの真弓瑠璃(柳原可奈子)にもその能力を打ち明けられない。そして、父の足取りをたどる旅で、予知能力者の岩渕恒介(塩谷瞬)、テレパスの少年・朗(宮坂健太)と出会う。電車が土砂崩れに遭うことを予知した恒介は「降りよう」と言うが、七瀬は同意できない。

キャストプロフィール
■火田七瀬(蓮佛美沙子)
人の心が読めるテレパスで老人ホームで働く。父は超能力の実用研究をしていたが、七瀬は知らない。母の死をきっかけに能力に目覚め、父が生きているかもしれないと知覚する。父の消息とテレパス能力に目覚めた理由を求めて旅立つ。
■岩渕恒介(塩谷瞬)
予知能力者。子どもの頃、七瀬の父の研究の被験者となる。会ったことのない七瀬の顔を何度も予知し、電車事故の寸前に運命の再会を果たす。父親捜しをアシストし、七瀬の能力に利用価値を見出した悪の組織から、彼女を守ろうとする。
■漁藤子(水野美紀)
人間工学を研究している科学者。精一郎と企業の研究所に勤務していたが、その死に疑念を抱いている。超能力研究には距離をおくが、自分自身にタイムトラベル能力があることを知り、人生観が変わる。
■真弓瑠璃(柳原可奈子)
七瀬の無二の親友。美容院に勤務。裏表のない性格で、母を亡くして行き場のない七瀬に、自分の部屋で一緒に住むことを提案。能力があることで葛藤する七瀬には、瑠璃のやさしさが慰め。
■高村健一(市川亀治郎)
刑事。元来、超能力など信じない徹底的なリアリスト。列車事故の事件などで七瀬たちの奇妙な行動に気づく。超能力の実在を知り、七瀬たちの理解者になる。
記者会見リポート
筒井康隆の傑作SFの時代設定を現代に変えた、本格エンターテインメントドラマ
筒井康隆の代表的な傑作のひとつであり、1979年に少年ドラマシリーズとしても人気を博したSFサスペンス『七瀬ふたたび』。今回、時代設定を現代に移し変え、新たな本格エンターテインメントドラマとなっている。

谷口卓敬プロデューサーは「第1話は壮大なプロローグで、2回目以降もどんどん物語が進み、謎また謎・・・という展開があり、そしてその謎が解き明かされていきます。七瀬たちが特殊な能力を持ってこの地上に存在している意味の問いかける。そういう非常に反動的なビジョンで全10話進んでいく力強い物語だと思います。さまざまな未知能力、超能力というと説明不可能なもののようですが、人間の五感と隣り合わせにあるもの、ひょっとしたら我々が忘れているだけのものではなかろうかと思いました。それを未知能力と呼ぶことによって、みなさんにとって非常に関係の深いドラマになるんじゃないかと思っています」と語る。
脚本を担当する伴一彦は「蓮佛さんはビジュアル的に原作の七瀬のイメージに非常に近いと思っています。大きく違っているのは七瀬が普通の女の子から未知能力に目覚めるところから始めたことです。その理由は、超能力が登場する映画『ファンタスティック・フォー』や『HEROES』は僕は夢物語な気がして距離感が遠く感じていたから。それを埋めるべく近づけたいていうのが第一の意図でした。普通の少女が目覚めて最後どこへ行くのか、それをしっかり見ていただければいいなと思います」と説明した。
火田七瀬役の蓮佛美沙子は「撮影している最中からどんな画になるんだろうと正直全く予測がついていませんでした。朗くんという心を読める同じ能力を持った男の子と会話をするシーンが1話でありますが、撮っている最中どうなるんだろうと楽しみに思いながら撮っていたので、完成した時は喜びと同時にこんなに見応えのあるすごく惹きつけられる画になるんだなーとすごく感動しました。七瀬は周りから怪物のような目で見られたりしてますが、最初は本当に普通のどこにでもいるような女の子だったってことを意識して、その上で戸惑いや迷いを大切にしながら演じました。それが伝わればいいなと思います」と挨拶。
漁(すなどり)藤子役の水野美紀は「私は特に原作も読まず、何の予備知識も持たず、自分なりのイメージで漁藤子を演じさせてもらいました。すごく楽しかったです。マジックをやるシーンがあって、現場の前室や楽屋でマジックを教えあったり見せあったりして、早い段階でみんなが仲良く打ちとけられました。みんなキャラが強く、自由でマイペースな人が多い中、蓮佛さんが一番しっかりしていて主役として常に現場をリードして引っ張っていってくれました。私も彼女に引っ張られて楽しくお芝居させていただきました。後半になるにつれて、チームワークのよさが画ににじみでてきておもしろくなってくると思います」と最後まで見てほしいとアピール。
高村健一役の市川亀治郎は「僕が演じる高村刑事はどちらかというと超能力は信じない役なんですけど、僕は病気になったら病院行くよりお祈りしてもらう方なんです。だから拒絶するのが大変だったんですけれど、それがいい感じで次第に理解を示していくということが出せたんじゃないかと思っています。敵対する人たちと撮影以外では仲良く、画面では仲悪くしていました。それによって、高村がだんだん理解を示していくことが自然にできたと思います。このドラマは考える力を与えるドラマ、慰めではなく人間がこれからどうやって生きていくのか、そういうヒントになる力を与える作品だと思います」と語った。
演出を手がける笠浦友愛は「29年ぶりのリメイクということで、高校生の時に見た作品を自分がやれることが非常に楽しく考えさせられました。登場人物が溶け合うすばらしい舞台が用意されていますので、原作をご存じの方もきっとそれ以上に満足できると思います。原作に付け加えた設定が3つ。まず、火田精一郎というお父さんが彼女の秘密を握る人物として小日向文世さんが演じています。非常にキーになる人物でちょっとこれはお楽しみです。そして、最新の予知能力の考え方を取り入れた設定があります。それから原作ではハッキリと出てこない敵の組織を考えました。超能力者と闘う敵の組織は今だったらこういう形をしているんじゃないかという一種のリアリズム、リアリズムとしてのヒューマンストーリーになっています」という今作ならではの設定も見どころだ。

