話題の作品がめじろ押し!夏の新ドラマガイド

内野さんへ直撃インタビュー!(2)

―― 筒井道隆さん演じる佐久間も、違った意味での陰を持っているキャラクターですが、2人の対比というのも見応えがありますね。

台本上だと、佐久間は感情のカケラもない、それこそサイボーグという印象があったんですが、彼(筒井)が演じると柔和な怖さに変換されていて、逆に新鮮でしたね。撮影が始まったころは、あまり馴れ合うのもどうかと思ってあえて筒井くんとは距離を置いていたんですよ。でも、撮影が進むにつれ、お互いのポジションがつかめてきたこともあって、最近は緊迫したシーンの前でも談笑していたりしますね(笑)。ただ、それはお互いに役をつかめたからこそ生まれる余裕であって、シーンそのものには確実にいい緊張感が漂っていると思います。自分で言うのも何ですが、本当に面白いのでご覧いただきたい、と(笑)。見ていただければ面白いと感じていただける作品に仕上がっていると確信しています。

内野聖陽

―― 刑事ドラマは1話完結が常道ですが、ひとつの殺人事件で1クール引っ張るというのは、ある意味チャレンジでもありますよね?

確かにチャレンジではあると思います。このドラマの核は事件の謎解きよりむしろ、人間ひとりひとりの行動の動機をしっかり描くことにある、と僕は思っているんですね。もちろん、僕だけじゃなく、スタッフも演じ手も全員そう感じているはず。説得力のある人間ドラマにしたいという志しをそれぞれしっかり持っているので、それ相応の見応えはあるのではないかと。キャラクターそれぞれにちゃんと人生のバックグラウンドが設定されているので、役者陣はそれを膨らませながら演じていますし。その心のひだのようなものを感じ取っていただければうれしいですね。

―― 刑事ドラマであり、ヒューマンドラマでもあると?

そうですね。でも、刑事ドラマの醍醐味である捕物帖としての楽しさも、きちんと盛り込んでいますので。今回、僕はアクションにめちゃくちゃこだわっているんですよ。ハードな中にもどことなくおかしさのある・・・いわば、ちょっとあり得ないんですけど、どこか愛嬌があるアクションを目指して演じています。何と言いますか、男のハードボイルドな世界と人間の優しい部分を融合させた、剛と柔を併せ持ったドラマになっていけばいいなと思っています。

―― ユーモラスという部分では、会話の「間」も絶妙だと感じます。

それは、脚本の古沢さんの力によるところも大きいと思います。本当に台本が面白いんですよ。純粋に読み物として面白い。ただ、これは演じ手としては危険なんですよね。その面白さを狙ってしまうと逆に笑えなくなってしまうことが多々あるんです。キャラクターそれぞれの人生が役者からにじみ出ないと狙いだけになってしまい、結果的に安いコメディーになってしまうんですね。なので、そこは注意しながら演じています。台本が上がってくるたび、「古沢さんスゴイなあ、面白い本書くなあ、でも注意しなくちゃなあ」と思いながら読み込んでいますよ(笑)。