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四つの嘘
7月10日(木)スタート テレビ朝日系 毎週木曜 後9:00~9:54
【出演者】 永作博美/寺島しのぶ/勝地涼/渡辺いっけい/野際陽子(特別出演)/仲村トオル(友情出演)/羽田美智子/高島礼子ほか
主題歌:「If I'm not the one」谷村奈南
女性ゆえの狡さ、醜さ、脆さ、哀しさ、強さを永作博美主演で描く、リアルな辛口なドラマ
永作博美が魔性の女を熱演! 大石静の同名小説が原作で、大石自らが脚色。高校の元クラスメートの死をきっかけに、再会した女性3人。死の謎を追ううちに彼女たちの秘密も次々と暴かれていく様子をユーモアとウィットを織り交ぜて描く。恋愛に生きるしかない女、家庭に生きるしかない女、平凡に生きるはずだった女、仕事に生きるしかない女…と登場する女たちの生き様もユニーク。ヒロイン・原詩文役の永作は「4人とも強烈な個性を持っていますが、すべての女性は心のどこかにその一部を持っているのでは? そんな女の物語です」。
ストーリー
ある日、原詩文(永作博美)は、元夫の河野圭史(仲村トオル)がカナダのフェリー事故で死亡したというニュースを見た。圭史は詩文の元クラスメート・戸倉美波(羽田美智子)の元恋人で、詩文が奪って結婚したが、結局は別れた男だった。伝聞では、美波もカナダに住んでいたはず。このニュースをきっかけに、詩文、西尾満希子(寺島しのぶ)、灰谷ネリ(高島礼子)ら元クラスメートで会うことになった。だが元々、仲が良かったわけでもなかった3人だから、たちまち大ゲンカに発展。だが同じフェリー事故で美波が死亡したニュースが流れると…。

キャストプロフィール
■原詩文/(永作博美)
古本屋「詩文堂」の一人娘で小さな頃から文学に親しんだせいか、この世の不条理を幼い時に感じ、早熟な少女だった。同級生の女の子は子供っぽくて相手をする気にもなれなかった。そんな詩文は、美波の恋人・圭史を略奪するようにして結婚し、一人娘をもうけるが離婚してしまう。男性を惹きつける独特のフェロモンと魔性の瞳を持っている。
■西尾満希子/(寺島しのぶ)
仏壇屋の一人娘。子どもの頃から優等生の人気者で、現在は婿養子を取り、普通すぎる主婦の生活を送る日々。美波の事故死を知って、過去に奪われた恋人との不倫という状況に、耽美的な世界を見い出す。地味だと思っていた美波がそんな過激な人生を送ったのなら・・・と、かつてのように行動力あふれた自分を取り戻し、人生を再稼働させる。
■戸倉美波/(羽田美智子)
女子高時代は常に満希子と行動を共にしていた。家庭教師をしていた大学生の圭史と恋に落ちるがあっさり詩文に奪われて意気消沈し、失意のまま、どこか圭史の面影がある男と結婚してカナダに移住していた。だが、そのカナダで圭史と再会、逢瀬を重ねる中で、フェリー事故に遇い、圭史とともに死亡。
■灰谷ネリ/(高島礼子)
脳外科医。女子高をトップで卒業し、医師に。先端医療のエリート街道を突き進み、男性を必要と思わない毎日を送っていたが、いつの間にか潤いのない空虚な人生になっていた。更年期障害も出始めて、体調は不良。が、美波の事故がきっかけで彼女の中の‘女’が声を上げ始める。
記者会見リポート
ドラマの激しいバトルとは違った和やかな笑いに満ちた会見に!
41才という人生の折り返し地点に来た女性たちが、元クラスメートの死をきっかけに再び集結。激しい会話劇の中で、徐々に建前が暴かれ、日常に埋もれていた生々しい感情があらわになっていくユーモアとスリルに満ちた永作博美主演の「四つの嘘」が会見を!

まずこの作品でNHK大河「功名が辻」('06)以来、永作とタッグを組む脚本家の大石静は「タイトルにある四つとはなんなのかという質問をよくいただきます。これは、大人になると時には嘘をつかないと生きていけないという、人間の弱さや悲しさを俯瞰で見た中で、4人の女性を描いたのでこういうタイトルになっています。私は脚本家として、テレビドラマは安心で分かりやすいものでなければならないという傾向に、疑問を持っていました。私も作品性によっては『嘘はついちゃいけない』と書くのですが、今回は大人のドラマとして嘘も描きます。毒や棘のある作品はリスキーだと思いつつ、そんな自分の思いを注入していますので、ぜひご覧ください」と意気込みを見せた。
本能に生きる魔性の女・原詩文を演じる永作は「普通はここまでしか言わないというラインをかなり超えていますね。その言葉が強すぎて笑ってしまうことも。そんな本を読むたびに、言いたいことを言いながら、潔く自分をさらけだしていく女性の芯の部分を見せたいと思っています。そんな姿を見て何かに気づくなり、やっちゃいけないと思うなり、見ている皆さんが自分の人生に役立ててもらえれば」とひさびさの連続ドラマに燃えている様子。「大石さんが会話劇を好んでいらっしゃるということもあって、嫌いなはずの3人が集まってしまう。そこでの発言がまた尾を引いてしまうという展開」と今後への期待ものぞかせた。
元は優等生、現在は平凡な主婦だが、過去の行動力を蘇らせていく西尾満希子役の寺島しのぶは「とにかく楽しい。例えれば、澄んだ水の中に、よく見ると微生物がうじゃうじゃいるような、いろんなものがたくさん詰まっているドラマです」とドラマの本質をつかんだ発言を。


詩文の魔性に惹かれたボーイフレンドでプロボクサー・安城英児役の勝地涼は「こんな大人のドラマに自分が出たら、子どもっぽ過ぎないかと心配ですが、自分なりの大人の色気を出せたらと思っています。先輩女優さんたちに囲まれてドキドキですが、気持ちは負けずに一生懸命ぶつかって演じていきたい」と。魔性役の永作との共演には「すごく幸せでした(笑)。永作さんの目に吸い込まれるような感覚は、家に帰ってからも、ずっと消えませんでした」と永作の魅力を語った。
詩文の元夫・エリート外交官の河野圭史(仲村トオル)の母・良子を演じる野際洋子は「嘘をつかない人生を過ごしてきた結果、ものすごく嫌なオバサンになってしまいました(笑)。自分で見ていても憎らしい役を演じますが、本当は、女としてひとりの息子を愛し、夢を託していたのに、息子を奪われ悲しい思いをさせられる、普通の人です。私から見たら随分と若い女性たちの中で、負けないよう、大人の色気でがんばっていきます」と役がらそのものの迫力にユーモアを加えたコメントで会場をわかせた。


また、詩文たちの元クラスメートで愛する圭史と事故死する戸倉美波役の羽田美智子は「誰よりも平凡に生きていたはずが、最後は愛に忠実に生き抜いたという役を演じます。今回は、同世代の女優さんたちとの共演を楽しみにしていたのですが、それ以外でもナレーションという形でも、皆さんのチャーミングな姿を応援していきたいと思います。台本は、文字で読むと本当に毒のある台詞がありますが、女ってなんて面白くてかわいくて愛しい生き物なんだろうと思いました。いまは、嘘とか毒の中に、真実があるのかもしれないなと思っています」と今回のドラマにかなり刺激を受けたよう。
独身のエリート脳外科医だが女としての性に目覚めていく灰谷ネリ役の高島礼子は「仕事に生きる女。自分もそうなので、ネリの本音、建前、嘘をしっかり大事に演じていけたら。本を読んだ後は、学生時代の友達に電話したくなりました。きっと皆さんも、昔のお友達に『‘四つの嘘’しない?』って言いたくなる(笑)、そんな感情がわきあがってくるドラマです」とドラマの魅力を語った。


美波のように最期は愛する人と迎えたいかという質問には永作は「そうしたいかどうかは難しいけど、幸せなことだとは思います。だから、迎えたいほうに1票」と。寺島は「愛はすべてな感じなので、2票」。羽田は「理想ですけど、死ぬときは愛する人と一緒がいいですね。3票」、高島は「4票(笑)。死ぬときには隣に愛する人がいてくれるのが一番幸せ。普段は正直言って、そばにいて欲しいとは思わないんですけど(笑)」と。そして野際は「愛がどういうものだったかすっかり忘れてしまいましたが(笑)、子どものためなら死ねると思ったことはあります。男のためにはありません。ひとりで死にたいです(笑)」と大人の貫禄がただようコメントで笑わせた。
またカナダのバンクーバーロケでは仲村トオルと羽田が夏物の衣装で臨んだが、異常気象による悪天候に恵まれ、仲村が「1つ目の嘘をつかれた」と語ったエピソードが語られ、会場が揺れるような笑いが起こった。
脚本の大石がしかける会話劇の面白さに出演陣は大満足。さまざまな建前の中で生きていかなければならないこの世の中、本作を見て「では自分はどうだろう?」と少し立ち止まって考えてみるのも楽しそうだ。

