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NHK大河ドラマ「天地人」
妻夫木聡さんインタビュー2
兜をかぶった姿は意外とイケてましたね!
―― だんだん成長していくにつれ、上田衆の方たちのシーンが多いかと思いますが、皆さんとのチームワーク、兼続のキャラクターと共通するところはありますか?
上田衆に関しては、北村一輝さんが「兄貴的存在」としてみんなをまとめてくれているので、率先して北村さんが「飲みに行こう!」って言ってくれて、コミュニケーションは取れていると思います。それぞれが役と同じようなキャラというか親しみ深い人たちなので、ホントに気兼ねなく「上田衆」というのをやれている気がしますね。最初のうちは団結している仲の良さだったり深さだったりが、上田衆には一番重要だと思うし、そういうところがうまく出せていて良いのではないかなと思います。これからおそらく、御館の乱になって、上田衆に対しては非情にならなくてはいけない部分も出てくると思うので、そういう部分はみんなでまた一致団結してやっていけたらいいなと思いますね。
キャラクターと共通している部分は、僕自身もすごく嘘をつくということが嫌いで、兼続もそういう人物だと思うんですよね。でも嘘をつかなくてはいけないときがやってくると思うんですよ。そういうときに出くわした自分がいた時に、どう自分が対処できるのかを、兼続と一緒に僕も考えているところで、すごく難しい問題なんですけど…。嘘をつくということ自体は小さいことかもしれないけど、その小さいことがより大きく見えてしまうというような、そういう不器用さというのは、もしかしたら似ているのかもしれません。

―― 「戦国時代」にはどのようなイメージをお持ちでしたか?
歴史は元々結構好きなんですけど、コレというのはなかったんですよ。全体、大枠が好きで。信長ももちろん好きだったし、謙信もそうだし。あまりひとりに絞って調べたこともあまりなくて・・・。今は、(役をやらせていただいている)兼続に対して、近しくなれているのかなって思うので、現在は直江兼続が大好きですね。戦国時代って、「生きるか死ぬか」っていう話になった時にそれぞれの立場からでも、命というものは存在するから、きちんと人と向き合わなければいけない時代だったと思うんですよね、ただ戦になって殺しあうということではなく。もっともっといろんな犯罪というのもあったと思うし、生きるためには戦っていかなければいけない、そういう時代というのは今とは全く正反対の時代なので、逆に命に対して向き合えてたのかなというイメージが強いですかね。(人に対して)非情にもなれるし、大切にも思える時代であったんじゃないかと思います。
―― 謙信が亡くなった後も兼続は諦めない。何が兼続を支えていたんだと思いますか?
「義」というものを貫いて「愛」に生きた兼続ですけど、何が支えているかというと、おそらく広い意味での、「仁愛」の「愛」だと思うんですよ。直江兼続が頭に掲げた「愛」という文字、その言葉の重みというのを一番自分自身で考えて、自分自身がわかりながらも、そのために生きなきゃと思ったんじゃないですかね。多分、その愛が原動力になっていたんじゃないかと思います。
―― わかりやすくいうと「思いやり」とかでしょうか?
わかりやすくするとそこだけになってしまうので、あまり定めたくはないんですよね。兼続の「愛」って、単純な「愛」じゃなくて、「仁愛」の「愛」で、人を思う愛もありつつ、生きてる命すべてへの愛、越後という土地自体への愛もいろんなことに対しての愛だと思うんですよね。それくらい深い愛を持ってたからこそ、あれだけ動かすものがあったんじゃないかと思うんですよ。なので、あまり定めたくはないです。
―― 愛の兜を身につけられての気分はいかがでしたか?
上杉神社で一度見てたので、NHKの愛の兜はどうなんだろうと思ったんですけど、実物よりも文字の太さが太く感じられて、かぶってみてやっぱりこの時代だし、冗談になっちゃったら、多分、「天地人」という作品自体が成立しないだろうと不安だったんですが、かぶってみて、写真を撮って、その姿を見たら意外とイケてるなと感じましたね。わりと評判も良くて。ぜひその姿を楽しみに待っててもらいたいですね。
―― 自分の兜になっていましたか??
ホントにまだ兼続と一緒に成長している段階なので、まだ愛の兜をかぶるくらいの器量というか、力量というものが僕自身にも、兼続自身にもないので、まだまだ早いなと思いましたね。

