MSNエンタメアワード2008 テレビ番組部門

TVガイド並木編集長インタビュー1

TV業界を知り尽くしているTVガイド編集長によるロングインタビュー! 現役の編集長だからこそ語れる2008年活躍した芸能人やドラマ。
さらに‘2009年はこの人!’など、本音で語っていただきました!!

やっぱりダントツで『篤姫』!

瑛太

―― 2008年、もっとも話題になったドラマは何だと思いますか?

いろいろな作品がありましたけど、やっぱりダントツで『篤姫』(NHK総合)ですね。個人的にもハマって、毎週号泣してました(笑)。正直、最初の話題性はあまり高くなかったのですが、蓋を開けてみてビックリ! 於一(おかつ)、篤姫、天璋院と、まさに主演の宮﨑あおいちゃん自身が年を重ねているかのように見えて・・・・・・。彼女の演技は本当に素晴らしかったですね。それから、篤姫の幼なじみである小松帯刀役の瑛太くんも良かったですね。この作品が出世作といってもいいほどではないでしょうか。

―― 『篤姫』がここまでヒットした要因はどこにあるのでしょう?

従来の大河ドラマにはない、ホームドラマの要素が入っていたことでしょうね。男女の友情など、人と人とのつながりがメインになっていたので、特に女性からの支持が高かったのだと思います。例えば無血開城のシーンにしても、男性にしてみれば、その風景や時代背景をもっとじっくり描いてほしかったようですが、女性ファンの場合は、心に残って忘れられない出来事や自分の心の中にずっといる人など、城に残された思い出を振り返るといった精神的なことのほうがおもしろ味を感じる。そういう現代劇さながらの人間ドラマが、好評の要因だったと思います。「TVガイド」の読者にも、「天璋院について調べました」とか、「幕末の時代に興味が沸きました」という人が多かったですよ。それも10代の若い子がけっこう多かったですね。

TVガイド並木編集長

―― そんな『篤姫』からバトンを受ける1月からの大河ドラマ『天地人』はどうでしょう。

とにかく出演者の顔ぶれがすごくて、おもしろそうですね。こちらは従来の大河ドラマのような仕上がりになりそうな気もしますが、せっかく『篤姫』で若いファンを取り込んだのですから、今度は妻夫木聡くんでそれを維持してほしいところです。すでに2010年の『龍馬伝』は福山雅治さんの主演が決定していますから、そこにどうつなげていくかもカギになると思いますよ。

―― 現代劇でのヒット作はどうですか?

『ごくせん』(日本テレビ系)と『流星の絆』(TBS系)ですね。『ごくせん』は『ROOKIES』(TBS系)に迫力負けしたという声もありますが、やっぱり根強いファンがたくさんいましたよ。「TVガイド」の部数も動かしてくれましたしね(笑)。『流星の絆』は、東野圭吾×宮藤官九郎ってことで、前評判としては「どうかな?」っていうのがありましたが、始まってみたら「やっぱりクドカンはすごい!」の一言でしたね。笑いを交えた独特のクドカンワールドを展開しつつも、3人の兄妹の絆と根底にある憎しみをきちんと描いたことで、上質なミステリーの世界を崩さなかった。ここが大きなポイントだと思いますね。

―― では、2008年にブレイクした俳優さんは誰でしょう。

バラエティーも含めてですけど、上地雄輔くんだと思いますね。『ROOKIES』に続いて後半の同時期に2本のドラマに出演。まさに大ブレイクですよ。それから三浦春馬くん。彼には今のまま成長して、ぜひ第2の福山雅治になってほしい! 『ガリレオφ』(フジテレビ系)で演じた若かりし湯川もイメージにピッタリでしたしね。『ブラッディ・マンデイ』(TBS系)ではついに主役に抜擢され、『14才の母』(日本テレビ系)に出ていたころとは比べものにならないくらい、華やオーラが出てきました。それから、同じく『ブラッディ~』に出ていた佐藤健くん。彼も『ROOKIES』で人気に火がついたひとり。来年さらなる飛躍が期待できるんじゃないですかね。