職場で使える!お互いを活かす上下関係のススメ

相手を不快にさせず、自分の意見を通すビジネス術を富田隆先生に聞く!

こんなときは何て言えばいいの? 困った事態を乗り切る方法8

ケース(5)

上司が自分のミスに気付いていない。どうやって気付かせれば良い?

まずは「今、このような状態になっています」と現状を報告。すると、上司は「あれ? 何か間違ったかな」とミスの可能性を疑います。その後は、「私の言葉が足りずに誤解を与えてしまったかもしれないですが・・・」と細心の注意を払った前置きをしたうえで、「実はこういうことだったのです」ともう一度説明。まともな上司なら「あ~、そうかここで間違ったか」と、その原因が自分にあることに気付くはずです。

ケース(6)

クライアントを不快にさせずに、仕事の依頼を断るには?

その場しのぎで、どのように断ろうということばかりに必死になってしまいがちですが、この場合は次にどうつなげるか、ということがポイントです。一番良いのは、「今回はこのような条件で、こういうことがあったため、ご希望に添えず申し訳ございません。またこれに懲りずに・・・」という断り方。限定つきだった、こんな悪い条件が重なった、でも次はチャンスがあるかもしれません・・・と相手に可能性を残すことがポイントです。

ケース(7)

接待を嫌う部下を説得して、その席に参加させるには?

おそらく、言葉でいくら接待が大事な仕事だと説明しても、それで部下が納得するかと言ったら、答えはNOでしょう。だとしたら、どうすれば相手が納得する(腑に落ちる)かを考える。それにはやはり経験しかありません。お酒を飲みながら、部下の話を上司が聞くという場を設けるしかないと思います。相手に話をさせて、悩みや迷い、不満などを聞く、そして理解を示す。そうすると、この人は分かってくれたんだと部下は思う。つまり、‘飲みニュケーション’で分かり合うということを実体験するわけです。自分の言いたいことが世代の違う相手に伝わった。だったら、ときには接待も必要なのでは? と素直に思えるようになるんです。

それから、‘神話’も必要だと思いますよ。ごく身近な話でいいと思うのですが、お酒の席をともにしたら、思わぬ契約が取れたとか、絶対イヤだと言ってた人が自分たちのために一肌脱いでくれたとか。そういう神話があれば、若い人たちも「だったら・・・」と思うはずです。

ケース(8)

何度注意してもミスが続く人に対して、効果的な注意法は?

はたから見れば簡単なことでも、本人にとってはそれがハードルの高い作業なのでしょう。ですから、作業をできるだけ小さなステップにわけて、そのうちのいちばん簡単なところからやらせてみましょう。そこができたら褒め、次はこれ、と少しずつハードルを上げていく。心理学ではこれをスモールステップの法則といいます。