- Vol.92
- 銭湯のサウナでゴムパッチンより強烈な出演交渉をされ汗ダクダク・・・。
人生は、何処に地雷が埋まっているか、イヤ、出会いが待ち受けているか分からないものである。
幅が広く長いゴムを口にくわえさせ、そのゴムを思い切り引っぱって手を離すと顔面にバチ~ン!! の伝説の『ゴムパッチン』で、その昔、日本中を笑わせたホープ、ピースの『ゆーとぴあ』そのホープ師匠(城後光義)と俺は、時折近所の銭湯のサウナで顔を合わせていたのだ・・・。

そして、その地雷イヤ、その会話もその汗ダクダクのサウナの中で交わされたのだった。

「ダンカンさ、オレもう芸能界引退しようと思うんだ・・・」「何言ってんですか師匠、借金でもしちゃったんですか?」「ううん・・・借金は8000万くらいしかないから平気なんだけどさ・・・」「・・・・・・(8000万!! 平気!? どーなってんだこの師匠は!!)」「歳も歳だしさ・・・色々と考えるところもあってさハ~ア、やっぱ辞めるか・・・」と必ずサウナの中で読んでいるパチンコ漫画誌ヒザの上に力なく置いたのだった。「アチー! アチアチアチ!! 本が、サウナで、アチ熱くなって、ウーッ死ぬかと思った」「・・・・・・(何やってんだこの師匠は)」「ま、そーいうことでさ・・・」「でも、師匠他に何が出来るんです、今さら真面目に働くなんてこの世界の人間には無理じゃないですか(特に師匠にはを付け加えたかったが、そこはグッとがまんしたのだ)」「そーだよなあ、パチンコ、酒、パチンコ、酒、パチンコ、酒、時々仕事、パチンコ、酒・・・・・・」「でしょう、とりあえず辞めんの止めましょうよ!! 俺で何か力になることあったら言って下さい」「そーか、そこまで言ってくれるか、ダンカン嬉しいよ!! 実は、俺もそー思って今度芝居やろうと思っててね、そーか、力になってくれるか、じゃ芝居出てね!!」「え~っ!? あ、あ、ハイ・・・」というまるで詐欺の様な手口にひっかかり(でも、師匠が引退を真剣に考えていたのは真実なのだ)10月23日(木)~26日(日)新宿のシアターミラクルで師匠と俺などなどで『老コメディアン物語』~とりあえず夢~ボケ老人になった師匠の病院に元弟子の俺や別れた女房(大西多摩恵)さらには死神(ブッチー武者)などが現れるちょっぴり寂しい物語なのだ。演出は、どこでどう師匠がクドいたのかラサール石井さん、ゲストもなぎら健壱さんや、赤信号のリーダーのナベさん、マギー司郎師匠などが予定されているのでお暇なら来てよね~ということでした。
ダンカン

- 1959(昭和34)年、埼玉県生まれ。落語家を志し、立川流に入門するも、その後TVの世界へ。ビートたけしの下で、たけし軍団の一員として活躍する。タレントとしての活躍に加えて、’98年には映画「生きない」で脚本・主演。’05年「七人の弔」では監督にも挑戦し、高い評価を得る。ほか、執筆や構成作家としても活躍中。大の阪神タイガースファンとしても知られている。
公式HP http://www008.upp.so-net.ne.jp/dankan/


