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TVコラム

ダンカンの真空管TV

2008年10月13日更新

Vol.91
山羊は紙食うけど、麒麟はダンボールを食うのだろうか?

 俺は、今つくづく人を見る目・・・いや、姓名(字)を見る目がないなあ・・・と思っている。

 そう考えると姓名判断に関わる職に付かなかっただけでも俺も人生もまだまだ捨てたものではないのかな・・・とまで思ったりして・・・。

 田村裕と川島明のお笑いコンビ『麒麟』の名を初めて目にした時に俺は思ったのだ「オイ、オイ、だいじょうぶかこのコンビ、麒麟て漢字難し過ぎるだろう? 俺だってかろうじて読めるけど、絶対に書けない自信あるしさ、だいたいお笑いファンはオバカが多いから憶えられないだろう? 同じならひらがなで『きりん』とかカタカナの『キリン』でいーんじゃないの?」と・・・。

 ところが俺が完璧なまでに間違ってました!! ゴメンなさ~い。と、なると今後『薔薇(ばら)』とか『憂鬱(ゆううつ)』という様なやたら難しい漢字のお笑いが出現してきそうな予感もしているのだ。

 それにしても、田村くんの本『ホームレス中学生』売れたよなあ・・・聞くところによれば印税が億の金額ということで、ウ~ン、ただただ羨ましい限りなのだ。誰もが一度は憧れる夢の印税生活かあ・・・。いえ、実は俺も過去に歌の作詞などしていないこともないので一応そういう通知が届くのだけど、数ヵ月に1回700円とか、何とも寂しい状況に他ならないのだ。

 やはり、世の中何でもそうだけど、例え貧乏でも極めなくちゃダメということなんだろうなあ・・・。

ダンカンの真空管TV

 そりゃ、俺だって若かりし頃はかなりの貧乏生活していたつもりですよ。

 当時、西新宿の俺のボロボロアパートの一室にたけし軍団のラッシャー板前と柳ユーレイ(この秋より柳憂怜に改名するとのこと)が居候していて、俺のスペースは窓側に置かれた古びたベッドの上、柳は押し入れの上段を自分の部屋にして、ラッシャーは山積みされた荷物を押しのけて出来るわずかな床が陣地というありさま。その床に電気マットが敷いてあり、何年も使っている為こすれてコードのどこかが裸になっているので時々ラッシャーが感電して夜中に「ギェーッ!!」叫び声を上げていたのだ。また、ある時は、何年も洗っていない足拭きマットがゆっくりと動くのでめくってみると、大量のウジがマットをおんぶしていたり・・・懐かしき貧乏、それでも毎日が妙に楽しかったのは、若さという宝石を握りしめていたからなのかなあ・・・(秋なのでちょっぴりポエム的にまとめてみました)

ダンカン

ダンカン
1959(昭和34)年、埼玉県生まれ。落語家を志し、立川流に入門するも、その後TVの世界へ。ビートたけしの下で、たけし軍団の一員として活躍する。タレントとしての活躍に加えて、’98年には映画「生きない」で脚本・主演。’05年「七人の弔」では監督にも挑戦し、高い評価を得る。ほか、執筆や構成作家としても活躍中。大の阪神タイガースファンとしても知られている。
公式HP http://www008.upp.so-net.ne.jp/dankan/