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TVコラム

ダンカンの真空管TV

2009年3月9日更新

Vol.112
前略、宇崎竜童様 音楽無知の俺が先日は、大変失礼いたしました

 これはまだオフレコ(極秘事項なのでペラペラと内容を洩らしちゃダメよ!! ということ)なので、勿論詳しい事などは一切述べられないのだけど、とり合えず色んなことがあって、俺はある人の曲をつくっていただくために、あの日本を代表するミュージシャンの一人宇崎竜童氏のところに打合わせに行ったのです。

 いや~、緊張、緊張、大緊張!! と、いっても宇崎さんとは、決して初対面という訳ではないのだ。以前フジテレビで放送して、ギャラクター賞2000年8月度月間賞受賞などというかなり優秀作となった『津田恒美・最後のストライク14~炎のストッパー津田恒美・愛と死を見つめた直球人生~』という中で、宇崎さんは広島の投手コーチの安仁屋さんの技を、そして、俺はキャッチャーの、そうあの解説であのね~あのね~と広島弁丸出しキャラクターで現在人気者の達川捕手の選手時代をやらせてもらい、ロケ中はずーっと楽しい時間を過ごさせていただいたのだ。

 ちなみに宇崎さんは、常に陽気でさらにはサービス精神旺盛な人なので、ロケバスの移動中にバスガイドと化し、出演者を沸かせたりなどなど、それ迄の渋い渋いミュージシャンのイメージが俺の中で、音をたてて崩れたのを憶えているのだ。

 但し、それは、あくまで役者対役者の立場だったので下らない話やギャグも言えたのだが、今回の場合は、こちらはお願いする側そして、あちらは名のある音楽家なのであって・・・ハアハア、喉はカラカラ、額にはタラ~ッと「失礼があって一喝されたらどうしよう・・・だって俺音楽のことなんて何一つ分からないんだもん・・・」と冷汗がにじむという状況。

ダンカンの真空管TV

 そんな中、まず俺が打って出た作戦は、早い話が『黙秘権』であった。だって、そーでしょう、ヘタなこと言って機嫌でもそこなわれたらヤバイじゃないですか・・・そこで、宇崎さんがテーマだとかリズムだとか、その他多くのことを熱く語って下さってる最中、ただただうなづくだけという作戦に出たのだ。(だって専門的な知識なんてホントにないんだもん)

 しかし、俺のそんな作戦もついに破られる時がきたのだった「ダンカンくんはどういう曲にしたいの?」「アワワ・・・山本リンダのような、いや、アンルイスののりで、えーと、えーととにかくカッコイイ曲で」あわてふためく俺に宇崎さんが一言「ウム、カッコイイ曲ね・・・分かったいい曲つくりましょう!!」カッコイイ!! ヌ、ヌ、惚れ直してしまった瞬間であったのだ。

ダンカン

ダンカン
1959(昭和34)年、埼玉県生まれ。落語家を志し、立川流に入門するも、その後TVの世界へ。ビートたけしの下で、たけし軍団の一員として活躍する。タレントとしての活躍に加えて、’98年には映画「生きない」で脚本・主演。’05年「七人の弔」では監督にも挑戦し、高い評価を得る。ほか、執筆や構成作家としても活躍中。大の阪神タイガースファンとしても知られている。
公式HP http://www008.upp.so-net.ne.jp/dankan/