- Vol.108
- 居酒屋で滑舌のいいイビキで山本アナウンサーは眠ったのだった
『アナウンサーである前に、まず人間であれ』という言葉が世の中に存在するか? しないか? 知らないけれど、そんな人間味が、まるでビールグラスに25メートルプールの水をそそいだくらいのあふれ方をする、NHKの山本哲也アナウンサーと盃を交わしたのだ。
『ゆうどきネットワーク』という番組にゲスト出演させていただいた時です。放送後番組関係者は、渋谷の街でおめでたのためその日の放送でお休みとなる安部みちこアナウンサーの『安産祈願飲み会』へとなだれ込んだのであった。ウウウ・・・女子アナの安産祈願会なんて、この世知辛い世の中で泣かせるじゃないですか・・・。でも、これはNHKもしくは番組のはからいなので、まだ山本アナウンサーの人間味のなせる技(業)かは定かではなし・・・。
そもそも俺の言わんとする『人間味』とは気遣い思いやりなどもないとは言わないけどそれ以上に人間臭さなのだ。
その山本さんの人間臭さ、出ましたア!! 乾杯から、ほぼ10分後「いや~、僕はねェ、広島の農家の次男なんです!! それをバネにして今日までやって来たんです!!」と広島の農家の悴(せがれ)とはとても信じ難い標準語のアクセントと飲み屋には不必要と思える滑舌の良さで喋り始めると「お酒は好きなんですけど、弱いんです。でも好きなんです。実は元日の日から朝帰り(おそらく2日の事と思われる)でした」とおよそNHKらしからぬ、どこか地方の民放局のアナウンサーのごとき発言、さらには「いや~、情けない話、先日飲み代がなくて26歳の息子から10万円借りてしまいました」とヌヌ、NHKらしからぬどころか何処のケーブルテレビのアルバイトのごとき発言。

さらに、ここからが山本アナの人間臭さの真骨頂だったのだ。2次会に行くというスタッフを横目に「ダンカンさん、少々お時間宜しいですか、2次会には後から参加という事で私の行きつけのお店へ是非!!」とお誘いいただいたのだが、その店にいる時間の約65%、さらには遅れて加わった2次会の席ではおよそ85%熟睡しているという、NHKはむろんテロリストの海賊放送のアナウンサー(?)にもいないだろうタイプの行動に出たのだ。
ウムム・・・飲んだら眠る・・・確かに有言実行の誠実な人には違いないのだろうけど・・・。
そうだ、次回は眠らないように『ゆうどきー』の前昼から飲みましょう!! いや、待てよ人間味あふれる山本アナだから本当に来そうだよな・・・やっぱ寝顔でもいいから夜にしよう!!
ダンカン

- 1959(昭和34)年、埼玉県生まれ。落語家を志し、立川流に入門するも、その後TVの世界へ。ビートたけしの下で、たけし軍団の一員として活躍する。タレントとしての活躍に加えて、’98年には映画「生きない」で脚本・主演。’05年「七人の弔」では監督にも挑戦し、高い評価を得る。ほか、執筆や構成作家としても活躍中。大の阪神タイガースファンとしても知られている。
公式HP http://www008.upp.so-net.ne.jp/dankan/


