- Vol.105
- ビートたけし、北野武もうすぐ62歳怪物論
な、な、何だ? この有象無象のそこはかとなく怪し気な男達の集団は? 非正規社員で突然の解雇を告げられ会社側に抗議している連中? いや、いや、新手の圧力団体かなんかじゃないの? 残念ながらというか、当然それらはブーッ!! です。
この顔ぶれは、昨年末29日の夜、TBSのビートたけしの「NO TV?」に集まった、つまりはビートたけし一門(島田洋七師匠、田中義剛氏などは少々違うけど)なのだ。

それにしても、多くの顔ぶれ、さらに、当日参加出来なかったメンバーもまだ何人もいるのだから、最近人手不足で頭を抱えている暴力団関係者あたりが目にしたら、「羨ましいやんけ、こういう命がけの無茶苦茶な連中が最近は集まらんのじゃ!!」と喉から手を出しているのではないだろうか・・・。
それにしても、あらためて俺が言うまでもないが、ビートたけし、そして、北野武という人は『怪物』以外の何者でもないのだ。
それは、単に多くの者を率いているからというだけではなく、そうなったら、大手企業の社長の方が何千倍もの部下をもっている訳だから、何が怪物かというと、1月18日で62歳になるというのに、今だ先頭で全力疾走の突撃をしているその姿にあるのだ。
例えば、ビートたけしの「NO TV?」では、誰もが気になっていたけど、触れずに来た、北朝鮮のニュースを報じる、過激な口調のオバちゃん、それをソックリにVTRでつくり「低俗な国民の皆さん(略)あの男に(たけし)生放送をさせることはわが国への反逆行為とみなし、番組に対し我々は断固として抗議する」とまでやってしまうのだ。
視聴者のクレームを怖れ、自主規正が蔓延している、現代のテレビ界でこれをやれる人物は、ちょっと考えられないのだ。
その一方では、映画監督・北野武ではヨーロッパで数々の大賞に輝き、日本でも観客の集客が今いちでも「日本人に分かってもらおうという映画を、あえてつくる気なんかないよ!!」と一刀両断の迫力。
たけしさんは、この後どこへ行くのだろう? これは、俺の北野武論なのだが、1000年先まで生きようと考えているのでは? 勿論、人間の寿命はあるが、多くの芸術家が没後天才と認められたように、現在理解しないものがいようが、何百年、何千年先に「たけしは、あの時代にこれをやっていたのか? 天才を越えている!!」と世界を驚愕させるための地雷をほくそ笑みながらコツコツと埋めている様な気がしてならないのだ!!
ダンカン

- 1959(昭和34)年、埼玉県生まれ。落語家を志し、立川流に入門するも、その後TVの世界へ。ビートたけしの下で、たけし軍団の一員として活躍する。タレントとしての活躍に加えて、’98年には映画「生きない」で脚本・主演。’05年「七人の弔」では監督にも挑戦し、高い評価を得る。ほか、執筆や構成作家としても活躍中。大の阪神タイガースファンとしても知られている。
公式HP http://www008.upp.so-net.ne.jp/dankan/


